概 要

ご挨拶
センター長 篠田昌一
東海中央病院 股関節骨切り・人工関節センター
Osteotomy and Arthroplasty Center, Tokai Central Hospital

センター長 篠田昌一

 臼蓋形成不全に起因する変形性股関節症、すなわち形成不全性股関節症に対する理想の治療とはどうあるべきでしょうか。若年時の旺盛な軟骨修復能力を再獲得することができれば、臼蓋形成不全という形態上の問題がそのままであっても、変形性股関節症に至らずに済むかもしれません。もしそのような、軟骨修復能力を副作用なく賦活化させ得る薬物療法あるいは遺伝子学的療法が開発され、なおかつ廉価で提供されたならば、患者さんの体に傷を付ける手術療法を私は真っ先にやめるかもしれません。しかし現実にはまだそのような確立された方法はなく、やむなく手術療法を継続せざるを得ずにいます。
 理想とはとても言えない手術療法には、さまざまな危険やデメリットがありますし、患者さんの状態や手術法によっては危険やデメリットを避け得てもなお、高い成功率が確約されないものもあるのです。寛骨臼移動術では成功率9割強から、病期が進行すると7〜8割とばらつきがあるのが実情です。形成不全性股関節症は患者さんのQOLを下げ、しかも周囲の人達に理解されにくいという苦悩をももたらしますが、昔からよく認識され研究されながら今なお理想の治療が困難という厄介な疾患です。当院は研究機関ではないため薬物療法や遺伝子学的治療法の研究は行えませんが、次善と考える手術療法の面からこの困難な疾患に取り組んでいます。
 この形成不全性股関節症を含め、成年以後の股関節・高齢者の膝関節に対する手術療法を専門的に行ってきましたが、当院でしか行っていないオリジナルの手術や後療法もあり、東海地方はもとより北海道・東北・関東・甲信越・北陸・近畿・中国・四国地方、そして九州まで、ほぼ日本全国から当院での手術を希望して多くの方にわざわざ足を運んでいただいています(当院で関節手術をお受けになられた方の在住都道府県を下の地図に赤く示しました)。そこで、平成21年3月には股関節骨切り・人工関節センターを開設し、高度に専門的な当院の股・膝関節診療機能の集約を図ることに致しました。初診予約を御希望の方は、当サイトのお問い合わせのページ、もしくは当センターへ直接電話にて御相談ください。

対象疾患
臼蓋形成不全
変形性股関節症
大腿骨頭壊死症
急速破壊型股関節症
大腿骨頚部骨折
変形性膝関節症
特発性大腿骨内顆骨壊死
関節リウマチ
人工関節障害
人工骨頭障害など